本記事ではアプリで Python を実行する理由について説明します。
本サイトでは、pip でインストールした Spyder と Jupyter Notebook を用いて、Python プログラミングコードの作成を行っています。
しかしながら、こちらの記事で解説したように、コマンドプロンプトを用いて Python を実行することは可能です。
それではなぜ、専用アプリを用いて Python を実行していくのでしょうか?筆者は主に 3 つの理由を挙げています。
- Python の学習に向いている。
- コードの編集が難しい。
- 1, 2 の理由から、何らかのテキスト編集アプリを使用することが多いため。
1 の理由として、コマンドプロンプト特有の言語が存在することが挙げられます。例えば📁「フォルダー」の場所を移動して Python ファイルを実行するとき、コマンドプロンプトで Python ファイルを実行していると、コマンドプロンプト専用の言語を調べ、実行しなければなりません。専用アプリの場合では、エクスプローラーでファイルを選択する手順と同じように、フォルダーの場所を移動することができます。このため、専用アプリの方が学習量が少なくなると考えられるため、専用アプリのほうが Python の学習に向いていると考えられます。
2 の理由として、コマンドプロンプトが 1 行ずつしか実行できないことが挙げられます。一部例外を除きますが、Web 上からコードを 2 行以上コピーして貼り付けると、コマンドプロンプトは 1 行ずつコードを実行してしまいます。Web 上のコードが全て動作すれば問題ないですが、コードの途中でエラーが出ますと、再度コードをコピーし直すなど、同じ作業を 2 度以上行わなければなりません。専用アプリであればコードのエラー部分のみ変更することができるため、コマンドプロンプトより編集量が少なくなります。また、専用アプリには誤字を指摘する、定義されている変数名を一括で見るといった便利な機能が備わっているため、編集クオリティが大幅に向上すると考えられます。
最後に 3 の理由を説明します。1, 2 より、コマンドプロンプトに直接コードを書きこむことは少なく、テキスト編集アプリで「.py」と呼ばれるファイルを作成し、Python コードを実行します。テキスト編集アプリは Python で使用されることが前提とされていないため、Python で実行できるように自分自身で設定する必要があります。専用アプリであれば、始めから Python で実行できる仕様で Python ファイルを保存することができます。
以上の理由から、本サイトでは専用アプリを使用して Python コードを作成しています。ただし、コマンドプロンプトで Python を実行すると、計算時間が早くなる等、コマンドプロンプト特有のメリットが存在します。Python を勉強された後は、コマンドプロンプトの勉強を行ってみてください。
本記事は以上です。ありがとうございました。